冷涼な気候を好む行者にんにくは、北海道が一大産地。成育が遅く、収穫できるまで成長するのに３年はかかるため、今では幻の山菜とも呼ばれています。滋養強壮に優れ、薬草としても用いられる行者にんにく。その昔、厳しい修行に耐える修験者が、栄養補給に食べていたことからこの名がついたといわれています。

行者にんにくの旬は早春の一時。醤油漬は、行者にんにくを一年中楽しむために編み出された先人の知恵です。かつては各家庭で手作りされていましたが、行者にんにくの収穫量の激減に伴い、今や貴重な珍味となっています。

「行者にんにく醤油漬」は、そのままご飯のお供やお酒のおつまみにぴったりですが、納豆と和えたり、豆腐にのせたり、炒め物に加えたり、麺類のトッピングにしたりするのもおすすめです。

栄養豊富でスタミナ満点の行者にんにくは、ご飯にもお酒にもよく合います。幻となりつつある貴重な行者にんにく、食べられる幸運をお見逃しなく！家飲みのおつまみに最高です。