麻花、脆麻花（マーホア）、麻花兒（マーホアル、マーファール）は、小麦粉を練って縄のようにねじり、油で揚げた中国の伝統菓子です。形は違えどドーナッツのようなものですが、食感はカリッとサクサク。名前は知らないけれど見たことはあるという人も多いでしょう。日本の伝統駄菓子にも似たようなものがありますが、中国の麻花を元に、今ではすっかり定着した「よりより」という名を付けて世に出したのは、創業1884年の老舗中華菓子店「萬順」の三代目です。

初代から受け継ぐ伝統的な製法を守り続ける「萬順」の中華菓子は、異国情緒あふれる魅力的な商品ばかり。とくに「よりより」は、シンプルで素朴な味わいで子どもから大人まで、多くの人の心をつかんで離しません。サクッとした食感と噛むほどにじんわりと広がる懐かしい甘さは、おやつに、軽食に、お酒のおつまみに、ぴったり。老舗ならではの伝統の味をご堪能ください。

ねじねじ、ねじりん棒、唐人巻き、南京巻きなどと呼ばれていた麻花を、覚えやすくて親しみやすい「よりより」と命名し定着させた「萬順」の「元祖よりより」は、長崎の名物お土産としても人気の一品。
しょっぱいものが多くなりがちなお酒のおつまみですが、こんな素朴な中華菓子で一献傾けるのも乙なもの。子どものおやつにもぴったりなので、贈り物にしても喜ばれます。