山形県鶴岡市外内島地区に伝わる在来種「外内島きゅうり」。病害虫や日照りに弱く、収穫量も少ないうえに独特の苦みがあるため、徐々に栽培農家が減り、絶滅の危機に瀕していましたが、老舗漬物店「本長」が、「外内島きゅうり」を使った漬物作りに乗り出し、数件の契約農家が栽培を続けています。
それでも収穫量は多くないので、市内でも滅多に流通しない、幻ともいえる貴重なきゅうりです。

「伝統野菜が消えることは、その地域の食文化が途絶えること」そんな思いを胸に栽培を続ける生産者があってこその「外内島きゅうり」。ずんぐりとして丈が短く、びっくりするほどジューシーです。シャキッとした歯応えは気持ちがいいほど。淡白な今風のきゅうりとは違い、苦みがありますが、それこそが「外内島きゅうり」の最大の持ち味。年配の人には懐かしい、いわゆるきゅうりらしいきゅうりです。

伝統野菜「外内島きゅうり」を使ったピクルスは、しゃっきりとした「外内島きゅうり」の特徴をいかし、和食にも合うまろやかな酸味で仕上げた逸品。野菜のことを知り尽くした職人の技が光ります。
酸っぱいものが苦手な人でも食べやすく、香辛料も控えめなので、そのまま食べても、刻んでマヨネーズに加えたり、ポテトサラダに混ぜたりしても美味しいです。

品種改良や外来種の進出で、次々と姿を消す日本古来の在来種。絶滅の危機を免れた「外内島きゅうり」は貴重です。生の「外内島きゅうり」はなかなか手に入りませんが、「外内島きゅうりピクルス」なら、日本全国お取り寄せ可能です。鶴岡に伝わる昔ながらのきゅうりらしいきゅうりの味を、家飲みのおつまみで楽しんでみませんか？