海の幸を豊漁の時に加工して、不漁の時でも美味しく食べられるようにと発達したかまぼこ文化。日本海に面した新潟でも、古くからかまぼこ加工の技術研鑽が盛んでした。江戸時代になると、そこに北前船によって京の華やかな文化が伝えられ、花街を中心に、新潟ならではの食文化が育まれました。
新潟の花柳界や料亭では、本来魚や鶏のすり身に、山芋やでんぷん、卵白を加え、蒸して作る「しんじょう」を、さらに油で揚げて提供することが流行し、以来新潟では、一般的に言われる蒸し物の「しんじょう」を油で揚げた物こそが「しんじょう」と呼ばれ、親しまれています。

新潟の「しんじょう」の持ち味は、何と言ってもふっくらとした食感と絹のような滑らかな口当たり。油で揚げることでギュッと閉じ込められた新鮮な海鮮の風味が、一口食べるごとに口いっぱいに広がります。
油のコクが新鮮な海鮮の旨味を引き立て、一度食べたら忘れられなくなる美味しさです。かまぼこともはんぺんとも違う、まさに新潟「しんじょう」としか表現しようのない逸品です。

新潟の「しんじょう」は、そのまま食べても、電子レンジでちょっと温めたりオーブントースターでカリッと焼いたりしても美味しいです。煮物に使うとコクが出て、いつものおかずが一流料亭の味にランクアップ。おでんや鍋の具にもぴったりです。
和風の海鮮料理とは合わせるのが難しい赤ワインとも油のコクのおかげで好相性。合わせるお酒を選ばないので、家飲みのおつまみには最適です。

「竹徳かまぼこ株式会社」の「しんじょう」は、長年受け継がれてきたかまぼこづくりの知恵と伝統が生み出した逸品。上質な素材を惜しみなく使い、歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術を駆使した、ほかでは真似のできない上品で旨味の強い「しんじょう」です。
そのままお皿に出すだけで十分に一品料理として通用するほどのクオリティを持った「竹徳かまぼこ株式会社」の「しんじょう」。キレのある新潟の地酒があったら、おつまみは迷わずこれに決まりです。