ふっくらとした皮の中には門外不出の秘伝の餡がみっちりと詰まっています。流行りの具がゴロゴロとしたタイプではなく、昔ながらのねっとり、どっしり、しっかりと練り込まれた肉団子風の餡です。食材すべてが絶妙なバランスで混ざり合い、一つのチームになったような一体感を醸し出しています。皮も肉も野菜も、どれ一つ欠けても成り立たない、完成された美味しさです。だからこそ、何もつけなくても十分に美味しい、むしろ何もつけないほうが美味しいとさえ思わせます。

表面を水で濡らしてラップをかけ、電子レンジで温めても美味しくいただけますが、蒸気の上がった蒸し器で蒸せば、ふっくらと膨らんで、出来立ての美味しさが味わえます。冷凍保存したものは、凍ったまま20分ほど蒸すだけでホカホカになりますから、わざわざ解凍する手間がない分、電子レンジより手軽です。

ちょっろ甘めのふかふかの皮と、旨味たっぷりの餡のバランスが素晴らしい「太平閣の豚まん」。派手なところはありませんが、ふとした時に無性に食べたくなる、中毒性のある美味しさです。ボリュームがありながら後口がすっきりとしているので、お酒のおつまみにも最適。常備しておくと便利です。