「旭巻」は、熊本以外では見られないちょっと変わったかまぼこです。茹で卵を着色した魚のすり身で包み込み、蒸しあげてかまぼこに仕立ててあります。切ると断面に卵の黄身が丸くあらわれ、まるで昇る朝日のよう。かまぼこの青や緑、ピンクとのコントラストも鮮やかな、華やかで可愛らしい一品です。

プリプリと弾力のあるかまぼこと、しっとりとした茹で卵のコントラストがたまらない「旭巻」。ゆで卵好きにはたまりません。栄養価も高いので子どものおやつにもぴったりです。もちろんお酒に合うのは言うまでもありません。家飲みのおつまみにすれば、おめでたい気分でお酒がどんどん進みそうです。

熊本には、からし蓮根のように、県外では決して見られない珍しい郷土料理がいくつもあります。「旭巻」もその一つ。茹で卵を芯にしたさつま揚げ、通称バクダンはよくありますが、茹で卵を巻き込んだかまぼこは熊本ならでは。食べてみるとこの組み合わせが意外なほどしっくりくるのでお驚きです。一度食べたらくせになること間違いなし。お正月のおつまみに、きっと取り寄せたくなります。