自然豊かな福井の山間部、竹田にある「谷口屋」。創業は大正14年、100年近い歴史を持つ豆腐と油揚げの専門店です。食事もできる店内は、いつ行っても大賑わい。駐車場には他県ナンバーの車も多くみられます。
豆腐ももちろん美味しいですが、人気ナンバーワンは、名物「竹田の油揚げ」。正方形でふっくらとしたお揚げは、高級な座布団のようです。厚揚げのようにも見えますが、油揚げだからこそのふっくら感。カリッと揚がった外側との食感のコントラストが素晴らしく、油揚げの概念が吹き飛んでしまいます。

豆腐作りに欠かすことができないのが、大豆と水とにがり。「谷口屋」の豆腐は、全国から厳選した国内産の大豆と、自然豊かな竹田の清水、越前の海で採取した天然にがりを一冬寝かせたオリジナルのにがり原材料。それ以外は一切使用していません。
その豆腐を、希少な国産菜種から搾った北海道産の菜種油で、時間をかけてじっくりと揚げたのが、「竹田の油揚げ」です。今でも昔からの製法を守り、一枚一枚丁寧に手作業で揚げられる「竹田の油揚げ」は、控えめに言って絶品です。

定番の「竹田の油揚げ」と、酸化しにくい高級胡麻油で揚げた「太白油揚げ」の2種類が入った食べ比べセット。どちらもお酒のおつまみにぴったりです。
軽く炙ると出来立ての美味しさがよみがえります。付属のステーキソースや越前の塩のほか、醤油や大根おろし、ぽん酢、わさびなど、お好みの味付けでお楽しみください。

お酒のおつまみにぴったりな油揚げと言えば、新潟名物「栃尾の油揚げ」を思い浮かべる人も多いかも知れませんが、「竹田の油揚げ」も負けてはいません。ふわっとした新潟県の「栃尾の油揚げ」に対し、「竹田の油揚げ」はふっくらジューシー。甲乙つけがたい油揚げ界の両雄です。
「谷口屋」のお揚げの食べ比べもいいですが、家飲みなら、「栃尾の油揚げ」との食べ比べも面白いですね。